ブックデザインは編集者にとって楽しい。

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ブックデザイン,装幀というとどういうイメージがありますか?

もちろん本の外身をデザインすることです。
編集者は基本的にはデザインはしません(経費節約で自分でやってしまう編集者もいるようですが)。
ブックデザイナーさんにお願いするわけです。

編集者にもいろいろいると思いますが,装幀をあーだこーだとやっていくのは(もちろんデザイナーさんにあーだこーだ言うのですが),個人的には一番楽しい作業です。
文学書などは装幀は非常にこだわります。
私は医学書編集者なので,そこまでこだわった本は作ったことはないけれど,医学書の割には装幀にだわった本を作ったこともあります。

本のデザインは組版ルールを知った上でデザインする必要があります。
つまり規制ある中であの小さな面積に絵柄と文字を詰め込む。

そして,本の厚みの分だけちょっとだけ立体的で,さらに日本の本の場合はカバー,帯とあり,本のの中の見返しの紙(表紙についている色紙)まで考えます。
(海外の本はそこまでこだわりません。けっこう雑です)

もちろん本文の紙も何にするか考える必要があります。
本文の紙は編集者が主導で考えることが多いですが,表紙のデザインと見返しの紙の色のバランスなどはやっぱりデザイナーさんに頼むといい感じの取り合わせにしてくれます。

本文の紙は厚みだけでなく,質感,重さ,色味も重要です。
その本の内容,タイプによっても紙を変えます。

製本の仕様もハードカバーあったり,ソフトカバーあったり...

と書き出すとキリがないのですが,自分がデザインセンスがないため,せめてデザイナーさんに手伝ってもらって一緒に考える作業が楽しいのです。

そして唯一,帯の原稿は著者ではなく,担当者が考えることが多い(もちろん,社内で相談する会社も多いだろうけど)。
自分の名前が帯に載るわけではないけれど,担当書籍のコピーライティングをするのはもともと言葉いじりをするのが好きな編集の人間にとっては楽しい作業のはず。

中身の前に一番最初に見られるブックデザインは,本のイメージ,売り上げを左右する重要な工程です。

などなど書いてみると,自分が紙の編集が好きなんだなと改めて感じてしまうのでした。
Webだと質感は関係ないですもんね。

造本装幀コンクールなどもありますので,ご興味があれば。
受賞作品は確かどこかで展示されるはずです(以前はブックフェアで展示されていたのだけれど,ブックフェアがそもそもなくなってしまった...)。


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Author:Yuko Tsunoda
医学・サイエンスとインターネット・コミュニティの架け橋COSMIC代表。
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